7月5日 定期能 【 雨月 】
住吉社に参詣した西行法師がとある家に宿を借り、主の老夫婦と歌を詠み合って風雅な一時を過ごします。やがて老人に住吉明神が乗り移り、和歌の友・西行のために舞を舞います。
7月5日 定期能 【 夕顔 】
旅の僧が京都・五条のあたりで出会った女性は、夕顔の女と光源氏の物語を話します。やがて僧の弔いに姿を表した夕顔の亡霊は、昔を追慕して舞を舞います。
7月5日 定期能 【 山姥 】
百万山姥という遊女が善光寺参詣の途中、山中で真の山姥に出会います。山姥は深山の光景や自らの境涯を語り、峰を伝い、谷を駆け、山巡りの様を見せます。
8月2日 定期能 【 通小町 】
僧の前に現れ、救いを求める小野小町の亡霊。やがて深草少将の霊が姿を現し、自分の思いを受け入れなかった小町を怨み、地獄に引き込もうとしますが…。
8月2日 定期能 【 龍田 】
龍田神社に参詣した僧は、巫女から神木の紅葉の謂われを聞きます。やがて龍田姫の神霊が現れ、紅あざやかな龍田の景色を愛でて舞います。
8月2日 定期能 【 一角仙人 】
天竺の山中に住む一角仙人によって龍神が岩屋に閉じこめられ、国中に雨が降らなくなります。王は美姫を遣わし、その容色に仙人が迷った隙に龍神を解放しようと考えます。
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ギリシャ劇は、あの石の舞台と壮大な戯曲を残したまま、キリスト生誕以前に滅びています。時間と空間を共有する観客なしには成り立たぬ演劇は、ゴッホやモジリアニが後世に評価されるという造形芸術の幸せを待つことはできないのです。
世界最古のサンスクリット演劇から派生したインドのカタカリも有名ですが、能のように7世紀近くも第一線で演じ継がれているのは、例がありません。それは時代を超え、今や国境を越えて感動を与え続けているのです。
能の持つ常に新鮮な命の鼓動に触れてみることは、混迷の時代に生きる現代人にとって
どれほどの力になることでしょう。
かつて能は、ノソノソした退屈な存在として、一般からむしろ敬遠されていたこともありました。そうした固定観念の殻にとらわれることなく、現代人が接し始めた時、思いがけない感動の泉をそこに見つけたのです。
一方、現代の科学は、じっと動かない能の演技者の心拍数が、どんなマラソン選手よりも激しい体力と気力の集中であることを証明し、能の笛が連続的に、大鼓が断続的に発する高周波が脳に著しい好影響を与えることを発見し、世阿弥の指示した能面をかけた演技者のトランスと覚めた意識の相関関係の見事さ、また能の心地よい快感支配のメカニズムも明らかにしつつあるのです。
能は一番古くて、しかももっとも新しい現代の演劇なのです。
能の舞台へようこそ。(武蔵野大学名誉教授 増田正造氏「観世流 能のすすめ」より)

【観世会定期能告知板】

◎定期能限定≪ハッピーアワーチケット≫販売を決定
平成21年9月6日(日)「観世会定期能」よりトメ(最後)の能のみご覧頂ける
≪ハッピーアワーチケット≫(歌舞伎座の一幕見)を販売致します。
販売開始は当日午後1時30分より行い、2番目の能の終了後の15分休憩時
よりご入場頂きます。
前売りは致しません。満席の場合は中止となりますので予めご了承下さい。
当日能楽堂にお問い合わせ下さい。
※9月定期能では、「松風」終了後の休憩時からのご入場となります。
※休憩後の仕舞、能「阿漕」(シテ:木月孚行)からご覧頂けます。
一般自由席:3,000円
学 生 席:1,500円
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